『西南シルクロードは密林に消える』
 講談社、2003年

 中国・成都からビルマ北部〜インド・カルカッタまでの古代通商路。それは謎に満ちた最古のシルクロードと言われている。
 戦後、世界で初めて、この地を陸路で踏破した日本人ノンフィクションライターが見たものは?
 ジャングルの自然、少数民族、ゲリラたちと織り成す、スリルとユーモアにあふれる奇想天外な辺境旅行記。
 著者から一言
 第7作。これを書いたおかげで、「引きこもり」から脱出できた。装丁はシリアスだが、中身は笑いが満載。しかし、こんなにハチャメチャな旅はなかった。
 旅に同行したカメラマンの森氏は、この写真で2003年度雑誌写真記者協会賞(ドキュメンタリー部門)を受賞。
 来年はNHKの新シルクロード・シリーズが放映されるし、この本もブームに載ること間違いなし!?
 私も「続編」を考えている。
 書評など
グレートジャーニーの関野吉晴が選ぶ2003年の本ベスト1!
「本書は読み手の興味に応じて膨大な情報を手に入れられるし、旅行記としても一級品である」
(門間理良<文部科学省教科書調査官、中国現代史・東アジア安全保障専攻>『台湾情報誌「交流」743号より』)

「スリリングな展開に、次々とページが進む。観察眼もすぐれ、途中で会う少数民族やゲリラたちが生き生きと書かれている」
(関野吉晴『今年読む本 いち押しガイド2004』)

「強靭な体力と精神力がなければこんな旅はできない」
(椎名誠、「週刊文春」)